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*個人的な考察としてお楽しみ下さい
間宮祥太朗主演の考察ミステリー「良いこと悪いこと」は、実行犯・宇都見啓の逮捕後も、最終回予告の「真犯人、だーれだ?」の告知により、黒幕の存在が濃厚です。この物語は、いじめの被害者側の複雑な人間関係と、復讐の暴走を止められない共犯者たちの悲劇的な後悔を描いています。
Hulu 9.5話と最新情報が示す共犯者の構図
宇都見が逮捕直前に口にした「あとは頼んだ」という言葉は、彼が単なる実行犯であり、背後に計画者がいることを示唆しています。Huluオリジナルストーリー9.5話「犬」およびその他の情報から、事件の共犯者グループは以下のように推測されます。
1. タクト学園組の確定
東雲(口元のホクロ)と今國(コースターのデザイン)は、紫苑と同じ時期にタクト学園に在籍していた共犯者グループの一員であることが強く示唆されています。彼らは紫苑の苦悩を共有していましたが、復讐計画においては異なる立場にいました。
2. 紫苑と宇都見の出会いと関係の整理
宇都見と紫苑はコンサート会場で純粋に出会い、後に今國の店に通うようになります。紫苑と今國が幼馴染みであったとしても、紫苑は過去のトラウマを隠すために、その事実を宇都見やその周辺(萌花など)に意図的に隠していたと考えられます。紫苑にとって、宇都見との幸せな未来は、タクト学園という過去から切り離されたものでなければならなかったのです。
紫苑の自殺後、宇都見は荒れ、今國は幼馴染みの死と親友の苦しみに直面。宇都見が復讐計画に傾倒する中、今國と東雲は彼らの暴走を止められないという「後悔組」の立場に置かれていた可能性が高いです。
真犯人(黒幕)と「煽動者」の特定
東雲と今國が暴走を止められない「後悔組」であるならば、事件の全ての計画性(タイムカプセル、夢の絵の模倣、大谷先生への脅迫)を担い、宇都見をそそのかした「煽動者」が必要です。
その最有力候補を元クラスメイトの土屋ゆきとして考察すると案外納得できる。
1. ゆきの動機と計画の立案
土屋ゆきは、親友紫苑が宇都見にプロポーズされ花嫁になる夢を目前にして、高木との再会によるトラウマで命を絶ったことに激しく憤慨したと考えられます。
この「親友の無念を晴らす」という強い情動が、宇都見やタクト学園組を動かす力となりました。
- ゆきが大谷先生を脅迫し、タイムカプセルを掘り起こさせた可能性が高く、事件に「夢の絵」という様式美を与えた設計者である可能性が強いです。
- 紫苑の実家での不自然な行動(ドアフォンを躊躇なく押す(前から来ている?)、学区が同じでもこっちには来たことがない発言(親密な関係の偽装)も、彼女が事件を内側からコントロールしていたからか。
2. 東雲・今國の「ストッパー」としての役割
東雲と今國は、ゆきと宇都見の復讐が殺人という暴挙に至ることを良しとせず、止めようとしていた側であると考察されます。
今國は、後悔の念を抱えており、宇都見が逮捕される直前の「あとは頼んだ」は、復讐を続けるのではなく、「真実を公にして、この連鎖を止めてほしい」という、今國・東雲に向けた悲痛なメッセージであったと解釈できます。
哲学的考察:報復主義と高木に残された試練
この事件は、イマヌエル・カントのいう理性に反する私的制裁の暴走です。真犯人グループの行為は、法では裁ききれない「いじめ」という悪に対し、個人的な怒りによる「殺人」という別の悪で報いようとしたものです。
高木が最後まで残されたのは、真犯人が高木に対して、肉体的苦痛以上の精神的断罪を与えることを目的としているためです。高木の娘の名前が、紫苑を救った曲である『カノン』と同音であるという伏線は、真犯人が高木に「最も愛するものを失う」という究極の罰を与えることを示唆しています。
高木は、親友のゆきが真犯人であり、自分の過去の罪が、愛する娘「カノン」の命を危険に晒しているという事実を知ることで、最も残酷な形で償いを強要されることになります。
最終回では、土屋ゆきという、最も近しい人物から復讐の真実が解き明かされ、高木は究極の試練に直面するのか。

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